光円錐"ひかりえんすい"ブログ(日々の徒然部門)

照明&空間デザイナー 光円錐・松本永(Fantasista?ish.)のブログです。
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”切る明かり”と“包む明かり”
今日は品川きゅりあん・小ホールでのモダンダンス・カンパニー・シーガルの発表会
照明デザイン:藤原太郎
チーフオペレーター:松本永


本来、博品館劇場の小屋付きの呉さんのお仕事。私は自分のデザイン現場が重ならなければかならずチーフオペレーターをやってきました。
今回は都合によりデザインを藤原さんに頼みました。

私の知り合いのモダンダンスのデザインをする人は、きっかけも少なく、とても“ソフトな優しい”照明デザインをします。もちろん暗いシーンや怪しいシーンも作りますが、基本的に“ダンスをきちんと見せる”ことを考えている様です。
もちろん振付家の要望によってかなり暗かったり見えにくかったりするシーンを意識的に作ることもありますが、それはかなり特殊な場合になります。

ダンスの明かりを作る場合、私は大きく“切るような明かり”と“包むような明かり”に分けて考えます。
“切るような明かり”は、ダンスの中から“見せる部分”を考えて、あえて“見せない部分”を作ってゆく方法です。これは通常振付家・演出家の意志が入る場合で、たとえば“手”だけをみせたり、シルエットにしてそのフォルムのみを見せたりする場合です。これは、“ダンサー”と“見る人”の間に照明があえて“割って入る”ことになります。

対して“包むような明かり”は、“ダンサー”と“見る人”に割って入ることを避けます。だからと言って何もしないわけではなく、“見る人”がみたい部分を全て見せつつ、その少し外側で、ダンスをサポートするのです。
踊っている空間を形作り、時間や環境を作り・・・といったことです。

“見せること”を大事にするといいうことは、“包むような明かり”を基本とすることだと思います。でも、時に“切るような明かり”でインパクトを与えたり、見て欲しいことに集中してもらうことも必要でしょう。
その絶妙なバランスが“ダンサー”にとっても“見る人”にとっても心地よい空間を作るのだと思います。
| 照明デザイン | 23:30 | comments(0) | trackbacks(0)
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