光円錐"ひかりえんすい"ブログ(日々の徒然部門)

照明&空間デザイナー 光円錐・松本永(Fantasista?ish.)のブログです。
(照明技術&デザイン部門)へはこちらをクリックして下 さい。
<< 博品館劇場 タップダンスフェスティバル 2009 終了しました。 | main | インプロモーティブ@シアターミラクル >>
照明さんとのつきあい方を考える・・・"ダンス&照明ワークショップ"と"博品館TAPダンスフェスティバル"が終わって
明かりのイメージを共有する過程・・・
振付家と照明デザイナーの付き合い方を考える"時間が無い場合"


ダンス&照明ワークショップ最終日、試演会(若いダンサーのダンス"全部で30分ほどの作品のなかから5分ほどの部分"×2人、ベテランの舞踏家の作品"20分ほど")がありました。
私は昨日は座っていただけで全く出番無しでしたが、博品館TapDanceフェスティバルも終わったので、両方の仕事を通して考えたことを書いてみます。

今回のワークショップでは3日間(1日は観客席からですが)で何人かの若い振付家&ダンサーの方とお話をすることが出来ました。そして博品館では15グループの振付家の方々と短い間でしたが舞台を作り上げる経験をさせて頂きました。
頭の中に描いたイメージをどうやって照明デザイナーに伝えるか? 表現者と照明デザイナーが共同作業をするときにひっかかるこんな問題に、違う種類の仕事の経験を元に考えてみようと思います。


博品館TAP DANCEフェスティバルは、言わば合同発表会なので、1チームが場当たり&リハーサルに使える時間がとても短いのです。事前の合同リハーサルや、それに参加出来ないグループの方にはこちらからスタジオに伺って稽古を見せて頂き、照明プランをたてる事になります。
各グループからは、"板付いてから照明in → 最後ポーズ決まりでCutOut"などの指定や、衣装の色、どんな照明イメージにして欲しいかの希望、等を書いたものを頂き、振付の方と相談します。当日のリハーサル時間は本当に短いので、簡単な場当たりと通ししか出来ません。つまり、照明については本当に気になった所しか直す事は出来ないのです。ということは、このリハーサル時の打ち合わせや、希望を書いた紙がとても大事になります。

照明についてのイメージをどう伝えるか? その方法は各グループ毎に様々です。
"全部照明さんにおまかせ!"というグループ、"**な感じでお任せ!"というグループ、"基本的にお任せですが、ここだけはこうして欲しい"というグループ、"カウント毎に照明のイメージを指定"するグループまで。また、打ち合わせでは指定が無いのに、当日になって要望がたくさん出てくるグループもあります。
出来るだけご希望にはお応えしたいので頑張りますが、やはりたくさんのグループの事を考えなければならないので、諦めてもらうことも出て来てしまいます。

何を大事に考えて短いリハーサルの時間を使うか? 頭の使いどころだと思います。

私の経験からのお勧めは(もちろん博品館TAPダンスフェスティバルの場合です)、
・まず事前の稽古見学では、"ダンス毎にどんな明かりにして欲しいかのイメージ"、"自分たちだけの発表会の場合よりも少なめの、必要最小限のキッカケ指定"を伝える。
・当日のリハーサルでは、グループのダンサーがダンスするエリアの把握(劇場になれる)を第一に考える。そして照明スタッフには、"ダンスが観客からきちんと見えるか?スムーズに進行するか"という点の駄目だしをする。
・・・・というのが良いと思います。
このようにしてもらえると、ダンスを見て"こうしたら格好良いな"、"ここはキッカケを追加した方が良いな"、と仕込に合わせて私たち照明デザイナーが考えられるからです。
そうなると、ダンスの流れの中でどういう"組み立て・流れでデザインを考えるか?"をある程度任せてもらえることになります。短いリハーサルでグループの方の意見をもらえる時間が無くても、良い明かりに調整して行きやすいのです。
全部の照明をダンスグループの方がチェックする時間は無いので、ある意味"照明さんを巻き込む"ことによって、全体のクオリティを上げることが出来るのではないでしょうか?
もちろん、もっとたくさんの希望がある場合もあるでしょう。それでも当日時間が無いのに変わりはないので、やはり事前にどれだけデザインのイメージを的確に伝えるか?が肝心になります。当日は、振付家の方も、私たち照明デザイナーも、それぞれが自分たちの視点で少ない時間を有効に使えればベストなのだと思います。


照明デザイナーにどうやってイメージを伝えるか? という問題は照明デザインを振付家や演出家自身がやらない限り常につきまとうと思います。時間が有る場合はとにかく"諦めないこと"です。
時間が無い場合にさて、どうするか?ですが、今回TAPダンスフェスティバルに参加したグループの中で、こんな絵の入った照明プランを作って来てくれたグループがありました。


みなさん、一生懸命文字にイメージを起こしてくれるのですが、時に誤解も生じます。でもこんな風に書いてもらえれば一目瞭然!! 素敵でしょ?
絵を描くのは誰にでも出来ることではありませんが、こんな方法もあります!という一例です。

次回は、時間が有る場合に、どうやってイメージを共有していくか?を「振付家と照明家のためのダンス-ライティングワークショップ」での若いダンサーとの話を元に書いてみたいと思います。
| 照明さんとのつきあい方を考える | 23:59 | comments(0) | trackbacks(0)
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://ei.coneoflight.com/trackback/1448139
トラックバック
pikausa
CALENDAR
S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
<< September 2018 >>
PROFILE
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT
  • 「虎の子」Performing Arts Company「残夢 2010」photography + visual art + performance 少女たちは未来へ還る【昼の写真】
    さやです (02/21)
  • これからの仕事・終わった仕事
    ei (07/17)
  • これからの仕事・終わった仕事
    かくもと (07/15)
  • Fantasista?ish.へ参加します。
    ei (03/03)
  • Fantasista?ish.へ参加します。
    悠 (03/02)
  • Fantasista?ish.へ参加します。
    ei (03/02)
  • Fantasista?ish.へ参加します。
    IDEPON (03/01)
  • これからの仕事
    鐘ケ江 (02/22)
  • 遅ればせながら・・・。本年もよろしくお願いします!
    ei (01/12)
  • 遅ればせながら・・・。本年もよろしくお願いします!
    中能 (01/11)
RECENT TRACKBACK
  • モダンダンスソレイユ発表会のオペレート@品川きゅりあん小ホール
    品川 (02/09)
LINKS
私のお気に入りです。